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よこすか文学館

第十一話 山口百恵「蒼い時」

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横須賀ゆかりの芸能人といえば、山口百恵。彼女が活動したのは、昭和48 年(1973)から昭和55 年(1980)で、21歳の若さでの引退でした。引退直前、集英社から刊行された自伝的エッセー集が『蒼い時』です。彼女の代表的なヒット曲に「横須賀ストーリー」があることでも象徴されるように、横須賀は彼女にとって特別な地であり、この本は「序章横須賀」で始まります。「…私はあの街で生まれたわけではない。小学校2年の終わりから中学2 年の終わりまで、6年間を過ごしただけなのに、この想いは一体、何なのだろう。…私の原点は、あの街――横須賀。」その他、特異な生い立ちや芸能活動、結婚、引退に関することなどが語られています。

(洗足学園中学高校教諭 中島正二)