> 新よこすか風土記 > よこすか文学館 > よこすか文学館<88>

Story新よこすか風土記

よこすか文学館

風巻景次郎(校歌の作詞)

よこすか文学館<88>

横須賀市にある学校(小学校、中学校、高等学校)の校歌制作に関わった著名な文学者、作詞家、作曲家を紹介します。

横須賀学院(歌詞 風巻景次郎/作曲 平井康三郎)

海は広く 青し 水あり ここぞ楠ヶ浦
幸いあれよ 我が集い
ああ 地にありて 一粒の真砂のごとく つつましく
友よ 友よ 我ら睦めば 幸いあれよ
この良き園 この白浜

(以下省略)

作詞の風巻景次郎(1902−1960)は、『源氏物語』や中世和歌の研究で著名な国文学者で、北海道大学などで教授を歴任、研究の傍ら、多くの校歌の作詞も手掛けました。

『横須賀学院70年史』によれば、「学院歌は、北海道大学教授風巻景次郎氏をわざわざ学院にお招きして、この地の風物、学校の雰囲気をお話したうえで、詩情豊かな歌詞をつくっていただいた。」とあります。

平井康三郎(1910-2002)は器楽曲のほか、童謡「とんぼのめがね」や多くの校歌を作った作曲家です。

(洗足学園中学高等学校教諭 中島正二)