MM線は、みなとみらい21地区への新たなアクセス路線として整備された地下鉄です。当初計画されていた、東神奈川駅でJR(当時国鉄)横浜線と接続して相互直通運転を行うプランから、起点を横浜駅に移し、東急東横線と接続して相互直通運転を行うプランに変更され、1989年3月に事業主体となる第三セクターの「横浜高速鉄道株式会社」が設立されました。その後、1992年11月に工事が着工され、12年の歳月と総事業費約2600億円をかけて整備されました。
新しい駅は、新高島、みなとみらい、馬車道、日本大通り、元町・中華街の5つで、「横浜にふさわしい個性的で、かつ洗練されたデザインであり、周辺環境と調和し、人々に親しまれ、地域の財産となる空間を実現する」という基本コンセプトから、すべて異なるデザインとなっています。ホームにあるベンチシートも独創性の高いデザインとなっています。また、すべての駅は、車椅子を利用する方や目の不自由な方にも使いやすいエレベーターをはじめ、車両とホームの段差を解消する装置や音声ガイドなどが設置されたユニバーサルデザインとなっています。新しい車両は、メタリックブルーの車体に、みなとみらいの「M」の文字が、海と躍動感のある都市をイメージしたネイビーブルーとイエローのグラデーションで描かれています。車内は、薄紫色の壁に「横浜スカーフ」をモチーフとした、船の舵などの模様が入った赤紫色のシートが配置されています。