金沢八景駅にほど近い国道16号線沿いの小高い丘の上に、茅葺き屋根の山門が見えます。臨済宗円覚寺派の吼月山泥牛庵です。鎌倉末期の創建で、開山は南山士雲と伝えられています。泥の牛が月に吼えるという変わった名前のお寺です。禅の世界では、牛は悟りを表し、泥の牛は心の中で姿の見えない悟りを表します。したがって、「心の中で姿の見えない悟りの声を聞け」という意味になるそうです。まだ、「モヤッと」している方は、毎週日曜日に開催される暁天坐禅に参加して、その意味を悟り、「スッキリ」してください。
「姿勢と呼吸が調うと、次第に心も調い、自我は消えていき、天地と一体となる三昧の境地となる」と禅は説いています。