介護保険住宅改修工事やリフォームなどで浴室内に手すりを設置する場合は注意が必要です。在来のモルタルでタイル仕上げの浴室の場合はそれほど問題はないのですが、ユニットバス(システムバス)の浴室の場合は下地や壁の強度の関係で、最適な箇所に設置できなかったり、あるいは、設置をあきらめざるを得ない場合がありますのでご注意ください。
弊社では、主にTOTO社製のインテリア・バーで施工させていただいていますが、主な設置条件として、使用されているユニットバス(システムバス)の壁の表面の仕上げがタイル、樹脂板(FRP板)、ホーロー、天然大理石以外で、かつ、壁の表面の鋼板の厚みが断念材を含まずに0.4mm以上であることとなっています。
設置する場合は、施工前に、ユニットバス(システムバス)の仕様を浴槽などに貼付されているシールなどからを予め確認しておいた方が賢明です。
メーカーさんによっては、企業合併などにより、社名変更になっている場合がありますが、ほとんどの場合、情報を手に入れることができます。
あるいは、お住まいのお引渡しの際に受け取る建築確認書や御見積書、御請求書などともにユニットバス(システムバス)の図面や取扱説明書がありますので、それらをご確認いただけると一目瞭然ですが、それらを保管されている方は少ないようです。
ユニットバス(システムバス)の壁の強度などの問題で、TOTO社製のインテリア・バーの手すりが設置できない場合は強力なマグネットと接着剤で固定する方法もありますが、設置個所によってはこの方法もできない場合があります。