米軍横須賀基地の港を見下ろす小高い丘に、何度かの改修工事を経て、2000年の初めころまでダンスホールとして使用されていた建物がありました。
その古びた建物を解体し、整備した丘に、記念碑(横須賀基地が優良基地に選定)を建てる計画がありましたが、その建物の歴史的価値を判断してからということになり、横須賀市教育委員会の調査結果を待つことになりました。その調査の結果、この建物は横須賀製鉄所の副首長を務めたティボディエの官舎であることが判明しました。そこで、この歴史的遺産を後世に伝えるべく、復元することを前提に米軍側が横須賀市に寄贈しました。その後、建物は解体され、横須賀総合高校に保管されましたが、建設の場所、建設予算などの折り合いがつかず、10年以上の歳月が経過しました。
そして、復元を求める市民団体の請願を受けて、2018年「軍港資料館」として位置づけられ、ヴェルニー公園に2020年の秋の開館を目指し建設されることが決まりました。
2021年の現在、総仕上げの工事が急ピッチで進行しています。
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