1899年、浦賀船渠株式会社のドライドックとして建設され、100年以上に亘り、青函連絡船、護衛艦、日本丸Ⅱ世、海王丸Ⅱ世などの船が建造されてきました。
2003年以降は使用されていませんでしたが、2021年3月26日に所有者である住友重機械工業から横須賀市へ寄付されました。
シンボル的な存在だった大型クレーンは老朽化のため撤去されましたが、レンガ造りのドックは世界に5つが現存するのみで、そのうちの2つが浦賀湾口にある川間ドックとこの浦賀ドックです。世界的に見ても貴重な近代化遺産です。オランダにある残りの3つのドックは再開発され博物館などに整備され、保存とともに一般公開されているようです。
今後はドックを起点とした歴史を活かした街づくりに期待が高まります。
(参考資料「タウンニュース」「広報よこすか」「ものづくり総合大学」)