今回のオリンピックのエンブレムの「組市松紋」は、野老朝雄(ところ・あさお)氏のデザインで、江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、形の異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化・思想などの違いを示し、違いはあってもそれらを超えてつながり合う、「多様性と調和」のメッセージが込められています。
「市松模様」は、江戸時代中期の歌舞伎役者、初代佐野川市松が中村座での舞台「心中万年草」で小姓・粂之助に扮した際に穿いた袴の白と紺の正方形を交互に配した柄がその名の由来です。