5月26日(金)、追浜地区の建設業を中心としてスタートした異業種の勉強会「MS研究会」の第503回5月例会の講師として、横須賀市民生局終活支援センター福祉専門官、北見万幸(きたみ・かずゆき)様をお招きして講演会が開催されました。
会場は追浜コミュニティセンター4階集会室で、参加者は11名(会員10名ゲスト1名)でした。
北見万幸様は、大学卒業後、横須賀市役所に入庁され、9年間の税務部勤務の後、福祉関係の部門で活躍され、退職後も福祉専門官として、引き続き横須賀市に勤務されています。横須賀市の先進的な取り組みは、多くのマスメディアに取り上げられています。
ご講演のテーマは「遺骨が鳴らす警鐘」で、ご講演内容は、横須賀市に限らず、少子高齢化、核家族、単身世帯化が一段と進む日本全体が避けては通れない大きな問題となっている中、横須賀市が取り組んでいる2つの終活支援のお話しを伺いました。
1)エンディングサポートプラン
これは、最低限で葬儀・納骨の生前契約を見守り見届ける終活支援です。
2)わたしの終活登録
これは、無料で終活情報を預かり万一の時にその情報を伝える終活支援です。
身元がわかっているにも関わらず引き取り手のない遺骨が年々と増加するといった社会環境や、個人情報の漏洩を防止するあまりに生まれる弊害など、豊富なデータやグラフなどを使い分かりやすくご説明いただきました。
「最後の砦」となりうる市役所の新たな役割を「死後の尊厳」を大切にしながら全力で取り組む姿勢に感銘を受けました。また、日本の社会が危機的で大きな転換期に来ていることを痛感しました。
◆福祉の総合相談窓口「ほっとかん」(横須賀市役所消防局庁舎1階)046-822-9613
◆日本総研のインタビュー(YouTube)
【SOLO Lab 第2弾②】行政のおひとりさま支援 横須賀市民生局 北見氏『個・孤の時代の高齢期 ~誰もがおひとりさまになる社会~』 – YouTube
※「MS研究会」は、昭和51年(1976年)8月26日、追浜地区の建設業を中心とする異業種の勉強会「MS住宅研究会」として発足しました。平成16年(2004年)8月26日、更なる発展のため名称を「MS研究会」と改め、横須賀で活躍する経営者などが加入し、発足以来、共栄の限りない追究を目的として、講演会や視察会などを原則として毎月26日に開催し研修を重ねています。現在会員18名で活動しています。令和5年2月23日に第500回記念特別行事を開催しました。
MS とは MODERN SYSTEM(モダンシステム)の略。