ブドリが10才のとき、イーハトーヴが寒波に襲われ飢饉になりました。ブドリの両親は幼いブドリと妹のネリを残し、家を出ていきました。また、妹は見知らぬ男に連れて行かれ、住んでいた家も奪われ、家族がバラバラになりました。その後、ブドリは生きるために働き、勉強して、大人になると村を出ました。
あるとき、クーボーという大博士に出会い、火山局で働くことになりました。その後、研究の成果もあって、火山局は火山の活動を操り、噴火の場所も自由自在に動かすことができるようになりました。また、そのころ、行方不明となっていたネリと再会することができました。
ブドリが27才になった年に、再び寒波がイーハトーヴを襲いました。ブドリは火山を活性化させて寒波を止める方法を思いつきました。それは、自分が犠牲になることを意味していました。ブドリは決意しました。
次の日、イーハトーヴの人たちは空が緑いろに濁り、日や月が銅いろになったのを見ました。その後、気候は暖かくなり、イーハトーヴの人たちは楽しく暮らすことができました。
(参考文献「グスコーブドリの伝記」)