環境に配慮した製品や技術を集めた展示会「エコプロ2024」(日本経済新聞社などが主催)が2024年12月4日(水)~6日(金)の3日間に亘り、東京ビッグサイトで開催されました。再生可能エネルギーに関する新たな技術や、廃棄物を日用品などに有効活用する取り組みが紹介されていました。
エコプロは環境や自然災害対策などの総合展示会SDGs Week EXPOの中の一つで、その他に、脱炭素化に貢献するテクノロジーやソリューション、新たなビジネスモデルを紹介し、温暖化ガス低減と経済的な成長を両立させる「グリーン成長」を後押しするカーボンニュートラルテック、気象災害、地震、津波などの自然災害対策を展示範囲に、災害時用機器や備品などの調達、被害状況の検知など防災・減災に関わる様々な情報を発信し、気象データのビジネス活用など、新ビジネス創出に関する取り組みを紹介する自然災害対策展・社会インフラテック、課題となっている廃棄物問題や気候変動問題に加え、世界的な資源需要の増加と地政学的なリスクの高まり、消費者や投資家による環境配慮要請の高まりを受けて、循環経済型ビジネスを紹介するサーキュラーパートナーシップEXPOのそれぞれの区画に企業や大学、NPOの団体などがブースを設けていました。
最近では、小学生や中学生が社会見学の一環として、それぞれのブースを数人のグループで訪れて、熱心にメモを取る姿を多く見かけるようになりました。未来を担う子供たちが「環境」について考えるきっかけになっているようです。
その中のブースの一つで独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)では、地球内部から発する熱エネルギーである地熱を利用して蒸気でタービンを回し発電する地熱発電について紹介していました。地球温暖化の原因といわれるCO²をほとんど排出しないため、地球にやさしく、資源がなくなることも、海外からの輸入に頼ることなく、国産で賄えることで注目されています。アメリカ、インドネシアに続き、資源量が第3位の世界有数の火山国である日本にとって、地熱発電は大きな可能性を持っています。現在、北海道から九州まで全国に100カ所の地熱発電所があります。しかしながら、地熱発電所は、すでにある温泉施設や近隣の住民など「地域との共生」が大きな課題となっています。
2025年は12月10日(水)~12日(金)に東京ビッグサイトで開催されます。
(参考資料「日本経済新聞」)