春は出会いと別れ、そしてステップアップの季節です。
ヤマメは「渓流の女王」と呼ばれ、30㎝を超える「尺ヤマメ」は渓流釣りの憧れです。ヤマメはエサを獲るために縄張りをつくりマスが、すべてのヤマメがエサにありつけるわけではありません。エサを獲る能力が高いヤマメはそのまま川で生き残ることができマスが、エサを獲る能力が低いヤマメは川で生きていくことができません。
したがって、縄張り争いに敗れたり、あるいは、チャレンジ精神?を持ったヤマメは住み慣れた渓流を離れ、新天地を求めて大海原に出て行きマス。海は川に比べて危険も多いのですが、その分豊富なエサがありマス。この過酷な環境の中で生き抜いたヤマメが60㎝を超えるサクラマスに成長し、生まれ故郷の川に戻って来マス。ちなみに、サクラマスは海で豊富なエサを食べて育っていることもあって、脂ものっていて非常に美味しい魚となりマス。
ところで、サクラマスになりやすいのはオスとメスのどちらでしょうか。それはメスです。ヤマメはオスの方がエサを獲る能力が高いと言われていマス。そのため、オスに比べてエサを獲るのが苦手なメスが海に出てサクラマスとなりやすいと言われていマス。大きなサクラマスのメスの産卵に群がるヤマメのオスの映像を良く見かけることがありマス。
しばらくすると、生まれたところを棲み処として深く濃く過ごしてきたヤマメと故郷を離れ大きくなったサクラマスはお互いに協力して次世代に繋げる努力をしマス。
(参考資料「釣り情報メディア『釣りの知恵袋』」アマゴの写真提供「ketsu-I」)
▶Digital remastering(第208号すまい造りメール2019年7月号掲載)