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よこすか文学館

第八話 吉田松陰の日記

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『癸丑遊歴日録』は吉田松陰の嘉永6年(1853年)の日記です。1月26日に萩を出発し船に乗り、四国の金比羅にも立ち寄り、大阪に到着後は陸路。京都を散策し、中仙道を通って3月24日に江戸に到着しました。6 月、ペリーが浦賀に来航、松陰は早速駆けつけます。品川まで船で行き、川崎、神奈川、保土ヶ谷、金沢を経て、野島から大津までは船で行きます。そして、6 日、「加茂井(鴨居)」から「賊艦四隻」が繋泊しているのを見ます。松陰はアメリカの国書を日本側が受領する9日まで横須賀に滞在しますが、その間、久里浜の人々が災難を恐れて、牛や馬に家具を載せて佐原あたりに避難しているのを目撃しています。

(洗足学園中学高校教諭 中島正二)