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よこすか文学館

第十話 横須賀出身の歌人・島田修二

よこすか文学館<10>

横須賀中央公園の歌碑「横須賀の丘に吹く風 いちにんのいのちの重み 世界に告げよ」の作者である島田修二(1928-2004)は、現代短歌を代表する1人です。父は浦賀造船所の技師、母は短歌結社「アララギ」の同人でした。横須賀中学(現・横須賀高校) を経て、1945 年4月、海軍兵学校に77期生として入校しましたが、8月に終戦。その後、静岡高校(作家の小川国夫と同期)、東京大学で学び、卒業後、読売新聞社に入社(詩人の大岡信と同期)、記者活動の傍ら、歌壇で活躍しました。一時期、新制の横須賀市立田浦中学校の教諭を勤めたこともあります。代表歌に、『ただ一度生れ来しなり「さくらさくら」歌うベラフォンテも我も悲しき』があります。

(洗足学園中学高校教諭 中島正二)