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よこすか文学館

第十一回(労働詠歌1)

よこすか文学館<23>

地方版郷土力士の勝敗を送信したり
初仕事にて

島田修二

最後の歌集『行路』(2000年)所収。島田は1953年3月に東京大学文学部を卒業、4月、読売新聞社に入社します。同期入社に詩人大岡信がいました。この年、それまで所属していた「多磨」が解散し、生涯師である宮柊二を中心とした「コスモス」が発足、島田も参加し、爾来、1973年3月末日に退職するまで、新聞社勤務と文学活動を両立していきます。島田は、記者の仕事に関わる歌を多数詠んでいますが、掲出歌は、記者としての「初仕事」を後年に回顧したもの。

(洗足学園中学高校教諭 中島正二)