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よこすか文学館

山田深夜➀

よこすか文学館<50>

横須賀が登場する文芸や横須賀にゆかりのある文学者を紹介します。

山田深夜
『横須賀ブロークンアロー』

日本政府、米軍、自衛隊の密約、自衛隊内部の国防方針による抗争、旧日本軍の埋蔵金塊などを背景に、単なるお宝探しをしていた青年が、命を狙われ、彼を、横須賀を守る民間秘密組織が助ける、といった話。国防とか核兵器などが絡む硬派の面を持ちつつも、軍事オタクである元自衛官のニューハーフとか、街宣車で山口百恵の曲を大音響で流す右翼活動家とか、個性的な人物が多く登場するエンターテインメント小説です。横須賀関係者にうれしいのは、横須賀のほぼ全域が登場するということで、横須賀中央駅、どぶ板通り、横須賀共済病院、米が浜通りなどの中心部はもちろん、猿島、三笠公園、観音崎公園、ハイランド、地獄坂、追浜、須軽谷なども出てきます。

(洗足学園中学高校教諭 中島正二)