横須賀が登場する文芸作品(マンガも含む)や横須賀に縁のある文学者を紹介します。
『日本沈没』小松左京(光文社文庫、角川文庫他)
原作は1973年3月に光文社から出版され大ベストセラーとなりました。すぐに映画化され、この年の12月29日に公開されています。また劇画化、ドラマ化もされており、昨年2021年にも、原作を大幅にアレンジした形のドラマが放送されました。
日本沈没を予測する地球物理学者田所博士と海底開発の会社社員小野寺を中心に、予測の検証のための地殻変動の調査や日本国民の脱出計画に携わる人々の活躍、そして日本各地で起こる大地震と沈みゆく日本列島の様子が描かれています。この小説の中で、横須賀の海上自衛隊が、所属の研究所が地殻変動調査に組み入れられたり、工廠で重要な調査用艦船が改装されたりするなど、少々、登場します。
(洗足学園中学高等学校教諭 中島正二)