横須賀市にある学校(小学校、中学校、高等学校)の校歌制作に関わった著名な文学者、作詞家、作曲家を紹介します。
神奈川県立横須賀大津高等学校(其の1)―明治40年制定編-(作詞 本居豊穎/作曲 本居豊穎)
この横須賀はかしこくも
皇居に程も遠からぬ
東京湾の要塞地
帝国一の軍港ぞ
(以下省略)
120年近い歴史を持つ大津高校の現行の校歌は4代目で、最初のものは明治40年(1907年)に制定されました。作詞・作曲の本居豊穎(もとおり・とよかい)(1834-1913)は、幕末・明治時代の国学者、歌人。和歌山の生まれ。父の本居内遠(うちとお)は、国学者本居宣長(のりなが)の後継者(養子)である本居大平(おおひら)の養子。豊穎は父のあとを継いで和歌山藩の国学所教官となり、明治維新後は、東京女子高等師範学校教授や東大講師を勤め、皇太子(大正天皇)の教育にも携わりました。
(洗足学園中学高等学校教諭 中島正二)