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よこすか文学館

「めだかの学校」の童謡碑

よこすか文学館<106>

三浦半島に点在する文学碑や史的記念碑を実見し、作者やその作品の成立事情、碑の現状などについてご紹介します。

<「めだかの学校」童謡碑(大滝町)>童謡

めだかの学校
めだかの学校は 川のなか そっとのぞいて みてごらん
そっとのぞいて みてごらん みんなでおゆうぎ しているよ
めだかの学校の めだかたち だれが生徒か 先生か
だれが生徒か 先生か みんなでげんきに あそんでる
めだかの学校は うれしそう 水にながれて つーぃつい
水にながれて つーぃつい みんながそろって つーぃつい

童謡「めだかの学校」の作詞者茶木滋(1910~1998)は童謡詩人、童話作家。横須賀市生れ。中学生のころから児童文学雑誌「赤い鳥」「金の星」「童話」などに童謡や童話を投稿し始めました。明治薬学専門学校(現明治薬科大学)卒業後、製薬会社に勤務しながら、仲間たちと同人雑誌「羊歯」、「童話精神」を出しています。「めだかの学校」は、1950年にNHKから「春らしくのんびりした明るい歌」の作詞を頼まれ、疎開先の小田原市にいた1946年に、用水路のめだかを息子と見たときの会話を想起して作りました。作曲は中田喜直(1923-2000)です。この歌は、2006年に文化庁と日本PTA全国協議会が選定した「日本の歌百選」にも選ばれました。

(洗足学園中学高等学校教諭 中島正二)