横須賀が登場する文芸作品(マンガも含む)や横須賀に縁のある文学者を紹介します。
『戦争めし』シリーズは、戦争中の庶民の食生活、戦場での食事など、戦時下の「食」をテーマにした短編集です。本書第10巻は2024年7月刊行の最新刊で、副題は「特集 横須賀~海風のメモリー~」となっており、「さかくらの海軍羊羹(ようかん)」「よこすか海軍カレー」が載録されています。前者は、海軍に懇請され遠洋航海中でも食べられる缶詰の羊羹を開発し、さらに補給艦「間宮」にさかくらの職人たちが乗り込むという話(「さかくら総本店」では現在も「海軍羊羹」という商品があります)、後者は、水兵たちの脚気予防をきっかけとするカレーの導入から現代の横須賀名物「よこすか海軍カレー」までを描いた海軍カレーの歴史です。
作者の魚乃目三太には、他に『しあわせゴハン』、『しあわせのひなた食堂』、『ちらん』など「食」に関わる作品が多数あります。
(洗足学園中学高等学校教諭 中島正二)