長浦湾周辺には、明治から戦後にかけて建設された、旧海軍工廠造兵部や水雷学校などの軍関係の施設がありました。当時、砲弾や魚雷などの兵器や軍艦の燃料など、ありとあらゆる軍事物資が保管されていた旧海軍軍需部長浦倉庫は、現在でも民間の倉庫として活用されています。近代化遺産とは、日本の近代化に貢献した産業･交通･土木に関連する建造物や構造物の総称です。
また、この付近には、鉄道の引込み線が、網の目のように張り巡らされていました。現在でもその一部が残されています。長浦港で荷揚げされた貨物を運搬する列車が、旧海軍軍需部長浦倉庫に頻繁に行き来していたことがわかります。
（参考資料「三浦半島きままに散歩 京急田浦駅～安針塚駅）