葉山には、三浦半島の南アルプスと呼ばれる尾根道や大山林道などの山側と、相模湾に広がる森戸海岸や長者ヶ崎海岸などの海側のほかに、主要道路から少し離れた里山に点在する名所旧跡を巡る散策コースがあります。季節感が漂う葉山の小道を歩くと新しい葉山を発見できるかもしれません。NPO法人葉山まちづくり協会がまとめた散策マップ「葉山を歩こう」を片手にのんびり歩きましょう。
葉山古道を下山口の棚田方面から横須賀市池上方面に続く道を歩いていくと、この土地の守り神である不動明王を祀った不動堂の赤いのぼりが見えてきます。不動堂の起源は、鎌倉幕府の有力ご家人であった畠山重忠が、衣笠城を攻める際に不動明王を安置し、戦勝祈願をしたと伝えられています。その先に、一夜にして清水が湧き出て滝となったと伝えられる落差5mの不動滝があります。かっては日蓮宗徒の祈祷所であったと言われています。