横浜市金沢区と栄区、さらに鎌倉市の境界付近には、多くの自然が残る、広大な緑地が広がっています。その美しい森の中には、古くから親しまれてきたハイキングコースがいくつもあります。鎌倉時代に山や丘を切り開いて造られた切通し「鎌倉七口」のひとつ、朝比奈切通しがある朝比奈ハイキングコースは、距離は短いですが、少し神秘的なコースです。
京急金沢八景駅からバスに乗り、朝比奈バス停で下車し、民家と町工場がある谷あいを抜けると、朝比奈ハイキングコースの入口があります。まずは、横浜横須賀道路高架下の道祖神が出迎えてくれます。朝比奈の切通しを抜けると、道の脇を細いせせらぎが流れ、心地よい音を奏でています。岩肌に草木がびっしりとついた道をさらに進むと、落差5mもない小さな三郎の滝が現れます。その後、川沿いに進むとゴールの十二所神社に抜けられます。